002:階段
階段の苦手な僕が、階段を実は嫌いではないと言ったら君は驚くだろうか。
小学校の頃から膝に抱えている爆弾は、何度か手術を勧められる度に、
しなくても現段階不自由はしないというおざなりな理由で今までほっとかれていた。
それでもけして治るわけではなく、僕は20歳を過ぎた今でも階段の上り下りを不得意としている。
特に下りは膝にかかる負担が大きく、バランスを崩しやすい。
彼と2人で歩く時、必ずと言っていいほど(機嫌の悪い時以外)君は僕の前を降りていってさりげなく僕を支えてくれる。
基本的に、膝の弱い僕は体重を支えきれずに早足で階段を落ちていく(降りていくのではなく)のだが、
そこでついたスピードを止める術を持っているわけでもない。
だから、彼は僕の左手を支えて僕のスピードをセーブしてくれたりする。
でなければ、注意しつつものすごくゆっくり降りるかだ。幅の狭い階段だとそういう下り方しかできないのだが。
3年付き合ってるうちに自然に階段を下りるとき、君は寄り添ってくれる。
こんな理由で、僕は階段が嫌いではないと言ってると知ったら君は呆れてしまうだろうか。
100題とっぷに戻る