010:トランキライザー
陳腐だが、トランキライザー(=抗不安剤)(と聞いて思いつくのはやっぱり彼だった。
何かに夢中になったり、誰かといたり、そんなことをしてて、彼と連絡を取らないまま、
彼の存在を気にしないまま時間を過ごしたことに気付くとほっとする。
僕の中で彼の存在はかなりアブナイ。
彼がいればそれでいいし、
彼が肯けば安心する。
彼をいつでも求めたいし、
彼が僕を求めてくれてると分かればすべてを与えたくなる。
そんな甘い非現実的感情。
僕と彼がずっといっしょにいる保障なんてどこにもない。
僕は僕が存在する限り、僕を貫き通さなければならない。
僕は僕自身の道を行く。
僕の未来は何ひとつ決まってなんかない。
それと同時に存在する現実的思考。
だから、
出来る限り依存しないように、
出来る限り染まらないように、
思いついたかのように距離を測る。
甘えてないか?
頼りすぎてないか?
重荷になってないか?
彼がいなくなってもだいじょうぶなように。
彼がいなくても時間を過ごせていることに、当たり前のことだとは思いつつも心のどこかでほっとする自分がいる。
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