050.葡萄の葉 どうしようもなく、君がすきだったので君を抱きしめた。 抱きしめて、僕の腕の中に隠した。 それでも月が君の横顔を照らすから、 葡萄の葉の陰で君を抱きしめた。 すっかり生い茂った葡萄の葉は、 僕を、君を、すっかり隠した。 どうかこのまま君が誰にも気づかれることなく、僕の腕の中にいればいいのに。
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