058:風切羽


君がそうやって生きていくことをけして否定したいワケじゃない。
かと言って、肯定もしない。

そんなビミョウな感情を持っているにも関わらず、君と一線を越えた付き合いをしているのは、
君と今現在をともに過ごしたいから。
でも、今の君じゃあ、未来を一緒に歩けないだろうなぁ、なんてことも思ってる。
別に「今だけの関係でいい」なんて刹那的な想いがあるわけじゃないんだけど。
でも、君のそういう生き方っていうのは、君が君であるがゆえのものだから、
僕が受け入れることができなくても、それを否定することはできないんだ。

そう、まるで手に入れた小鳥が逃げてしまうであろうと分かっていても、
風切羽を切ることができない子どものように。










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